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自分で自分を愛していたら、他人の拒否など気づきもしない

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自分で自分を愛していたら、他人の拒否など気づきもしない

   私は人がマスターへの道を歩むのは、いわゆる人生の悩みを通してであることを知っているので、あなた方に悩みがあっても何も心配しません。人には隠された怖れの部分があるので、それを見つける必要があります。それが可能なのはその怖れから逃げ出すことによってではなく、正面きって立ち向かうことによってです。

   自分の怖れがどこから生まれたのかを理解することで、それをマスターすることができます。なぜ自分が怖れているのかを理解したとたんに、自分を縛り付けていた怖れや不安の縄を振りほどくことができます。そして自分を縛ってきた縄は、実は過去世にまで遡ることもあるのです。

   たとえば、「貧しくなるのではないか」という不安をいつも感じていて、現在のあなたの人生にはそうした怖れを裏付けるような理由が何もなく、飢える可能性などないのに、とにかく貧乏になることを怖れているとします。その怖れが非常に強く、現時点では理由のないものである場合、その原因は現世で生じたものではない可能性があります。そしてあなた自身の源もまた現世ではありません。

   息を深く吸って心を鎮め、自分を見つめてください。
   自分というものを、これまでの枠を超えた広大な存在として見ることができるなら、そして、今ある自分が、数限りない多くの転生を通して得たさまざまな経験の産物であり、今もなおそのプロセスが続いていることがわかったなら、自分に対する理解の幅がずっと広がることでしょう。

   そして自分の怖れや不安がどこから来たのか、その本質は何なのかについて自分に問いかけてください。そしてここで過去世からのイメージや感覚を、自らの意識に湧き上がるにまかせてください。それは現在どんなに合理的な考え方をする人であっても、自分の不安を理解する助けとして、たとえば過去にインドの道端で飢え死にしかけている少年だった自分と、現在の自分の生活との違いを知る必要があるのです。

   自分の不安や怖れがどこから来るのかを理解できるようになると、自分の中で起きていることがわかるようになります。そして怖れの正体をはっきりと知るまでは、怖れから逃れることはできません。つまり、お金の心配をなくするために、2つも3つも仕事を掛け持ちすることでその不安を解消するのではなく、まずその原因を探り、自分の過去の不安と今の人生との関係を理解することです。

   病気やそれが生み出す結果としての不安も、その本当の原因が現世にあることはめったにありません。なぜなら過去世において、自分の中にある病気に対する不安を見つめたことがある人は、現在の自分の病気に対してはっきりとした理解を持っているはずだからです。しかし、しっかり見つめたことがない場合の問題は、過去世で経験した多くの病気の記憶や漠然とした感覚が、洪水のように現在の自分に襲いかかってくることです。つまり、現在病気の人は、「それでも大丈夫なのだ」、ということを忘れてしまっているからです。

   すべての病気は、その人にとって適切な時と状況において起こり、その人の人生全体のジグソーパズルの一つのピースのようにピッタリとはまっています。しかし自分の人生は、「今あるがままでこれでいいのだ」ということを、人はなかなか理解することができません。それはどんな苦境、逆境であっても、そこには計り知れない素晴らしい意味と理由があるのです。

   そして人が囚われている怖れは、実は現在の状況の結果ではありません。
   多くの場合、過去世から引き継いでいる記憶がはっきりと意識されないために、それをきちんと区別できません。つまり、あなたは現在の状況を怖れているのではなく、過去世の昔の怖れの記憶に取り込まれているのです。

   同じことが、愛情関係においても言えます。
   2人が別れてそれぞれの道を歩もうとしている時、1人が過去世の体験に根ざす隠れた怖れを持っている場合、しばしば相手にしがみつこうとするのです。その人は過去性で恋人を失って強い悲しみを経験したことがあるので、別れることが2人にとっていい場合があるということを理解することができません。ですからこのような記憶を意識にのぼらせることが、自分を救う唯一の道なのです。

   不安や怖れを感じるたびに、それが現世の状況から、あるいは過去世からのものか、それとも両方からなのかについて注意して見てください。問題にぶつかったとき、どうすればいいのかわからないとき、自分の回りを取り囲んでいる「大いなるパワー」に意識を集中して呼び寄せてください。そうすればその「力」が進むべき道を示してくれます。

   この地球世界に一度でも転生して生きたことのある魂のオーラ(霊域)には、無限の叡智が存在しており、今この瞬間において、その人の人生のあるがままでよいという「大いなる理解」が存在しています。この、「それはそれでよい」という感覚が、怖れという重荷から人を解放し、それは「今ある自分のあるがままで完璧である」ということを知っている内なる自分の感覚です。怖れから逃げようとせず、怖れとともにとどまり、今の自分の完璧さを理解しようとするとき、今までにはなかった広大なヴィジョンが力強くはっきりと、その目的をもって現われてくるでしょう。

   自分の怖れだけに囚われていると、自分というより広大な存在の他の部分を見ることができません。悩みにぶつかったときには、道を示してくれるように、悩みから解放されるように、その意味が理解できるように、そして心の安らぎが得られるようにと祈ってください。しかし、誰か天にいる強力な存在に、そうした悩みを全部取り除いて解決して欲しいと願うのではなく、そこにある悩みとともにいようと考えるのです。

   そうすると、自分の今の悩みは、自分の中のほんの小さなわずかな部分にしか過ぎず、そのほかの部分はおかげ様でちゃんとやっている、ということに気づきます。悩み以外の自分の部分である叡智による深い理解により、自分の痛みが怖れが何であれ、自分の状況が何であれ、それらを意識的に受け入れられるようになります。そのような見方をするようになると、悩みを喜んで受容することができるようになり、それを楽しむということさえできるようになるのです。

   あなた方の多くは、勇気を持ってライフスタイルを変えたり、新しい生活を始めたりしましたが、いつも目覚めた意識でいると、なぜ自分がそうしたのかを理解できるようになります。普通は、自分が今していることを、なぜしているのかわからないままに人生を過ごしていくものです。しかし来る日も来る日も、その瞬間の自分を隅々まで意識していると、何が起きているのかがわかるようになります。

   新しい状況に直面して怖れを感じるときは、ちょっと立ち止まって、自分は何を怖れているのか自分に聞いてみてください。その状況の何が自分に怖れを引き起こしたのか、その怖れはその状況以外のところに原因があったのか、自分が必要としているのに得ていないものは何なのか、と自問してみてください。人が怖れを抱くのは、何か欲しいのにそれが手に入らないからなのです。

   人は自分が必要とするものを、たとえばもっと多くのお金や、家族や恋人など、何か物質的なものとして考えますが、しかし人が求めている根本的なものとは、「自分を不安や怖れがない状態」にしてくれるものです。そこでこのような場合、何が自分の不安を消してくれるかについて考えてみてください。

   たとえば就職の面接に行って、あなたは不安を感じ始めます。
   あなたが怖れているのは何でしょうか。自分が拒否されたり、価値がないと思われたり、劣っていると思われることを怖れているのでしょうか。自分の怖れのある部分は、過去に拒否された経験から来ているということを理解できると、現在の不安が少なくなります。その仕事を得ることはそんなに大事なことでしょうか。その面接でよく思われることがそんなに重要でしょうか。自分が雇われなかったとしても、そんなにみじめに感じる必要があるでしょうか。

   自分が求めて得られなかったものが何かがわかると、そのことをあれこれ思い煩うことがなくなってすっきりします。つまり自分に能力や経験があるかないかにかかわらず、採用されなかったら、やはり同じく拒否されたと感じるのです。人間の心理構造には、自分の世界のすべての人から認められたいという欲求があります。しかしこうしたプレッシャーを少なくするために、他人から認められたいという欲求を半分ずつに分けることを提案します。

   つまり何ごとも50%は他人から認められ、残りの50%は他人から認められないというようにです。そうするとずっと気が楽になります。そしてわかっておくべきことは、自分自身であろうとする人が、常に他人から認められるということはあり得ないということです。あなたの人生が美しくあるためには、すべての人から認められる必要はありません。自分の人生を素晴らしいものにするために必要な承認とは、一つしかありません。それは「今あるがままの自分を受け入れる」ということなのです。勇気をもって自分を見つめていくことによって、それができるようになります。

   それは、自分のまわりの他人に、自分が好かれようとすることからは生まれてきません。自分について知るべきすべてのことを知り、理解し、それを自ら受け入れることによって、「自分は今のままでまったく問題はないのだ」ということを学びます。それはたとえすべての人から愛されていたとしても、自分で自分を愛さない限り、他人からの愛にも気づくことはできないように、すべての人から拒否されていても、自分で自分を愛していたら、他人からの拒否など気づきもしないのです。

   自分を心の中で受け入れてください。
   そうすれば世界のすべてを受け入れることができるようになります。



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